自称阪神タイガース評論家（跡地）

７月８日（水）広島−阪神１１回戦（阪神６勝５敗、１８時、ハードオフ新潟、２７００８人）
阪　神　１００　０００　０００−１　
広　島　２０１　０００　００×−３
【阪神】●杉山（０勝１敗）　筒井　能見
【広島】○ルイス（５勝４敗）
[本塁打]栗原11号（広）　マクレーン７号（広）

　この日の余りにも短すぎる試合時間（２時間１６分）に関して黒い噂が飛び交っている。
（１）飛行機嫌いの真弓監督が翌早朝の新幹線で移動するので、打者陣は協力するようにという打撃コーチの指示があった。
（２）月曜、火曜とそれなりに新潟の夜を楽しみ、すっかり気に入ってしまって、もはや試合どころじゃない状態だった。
（３）月曜に行った店で、水曜はポイント２倍デーだという情報を得た。
どうも（３）が真相らしい。←本気にしちゃダメ（笑）。

　新井を３番から６番に落として臨んだ。１打席目にヒットも出て、良い方に出るかとも思ったけれど、チーム全体ともども尻すぼみに終わってしまった。その試合で、ミスター「人的トレード」が、第１打席で粘りに粘った上のヒットで、もともと骨のない先発杉山を骨抜きにするなど、「４の４」の大活躍だから、余計に新井の尻すぼみ度が目立ってしまった。
　しかし新井がスタメン落ち、二軍行きも…という状況になるとは思ってもいなかったなぁ。なんだか気の毒なほどだ。でもしょうがないよな。すべて自分のせいなんだから、自分でなんとかするしかない。周囲もその現実をちゃんと受け入れないとね。応援してるよ。

　ルイスの立ち上がりを攻め、３番葛城のヒットで先制。２回も先頭６番新井にヒットが出て、イケイケと思いきや、鳥谷併殺でチャンス潰し。なんと以後パーフェクト…。ルイスは９５球の完投だ。カチッとスイッチを入れちゃったってことか。でもそのスイッチをぴくりとも動かせなかったというのはいかにも情けない。こういう試合多いよなぁ。

　してみればこの試合、初回の１点で１−０で勝つしかなかったのだが、杉山にそれを望むのは無理ってもん。でもそんなにひどい投球だったかといえばそうでもなく（赤松ショックからひどい立ち上がりだったけど、なんとか踏ん張ったし）、「使いよう」の投手だけにもういっぺんくらい見てもいいかなと思う。

　本当になんとも情けない試合ながら、投手起用がまともだったことを心から喜んでいる。８６球投げた杉山を４回で代えて、筒井に１回。打順回って代打を出して、リリーフに回した能見が３回。二人とも素晴らしい内容で、試合の流れを押しとどめた。阪神貧打線が刺激されてなければ逆転勝ちしている試合で、勝利投手能見となっていたと思う。３回打者１０人、被安打１、奪三振７！まあ、Ｃ打線も雨降りだし、阪神打たないから、勝っち勝っち勝っち勝ちと雑になっていたところはあるけれど、目の覚めるような投球だったのは間違いない。千葉マリンの無死満塁三者三振を思い出したよ。あの日も雨で、先発杉山だったもんね。
　こうやって僅差のビハインドでも渡辺、江草、アッチソンに頼らず、「やらせてみる」のは大事。その場の結果がどっちにころんでも、最終的には良い方に出るんだから。一方、安易に「良い投手」に頼ると、結果がどっちにころんでも、最終的にはろくなことにはならないということ。
　こんな当たり前のことで（しかも逆転できない負け試合で）ホッとしてちゃ情けないけど、まあホッとしたよ。