2009.09.07 Monday
代打としてでもと考える気持ちはわかるが、早く全快させることを優先し、絶対に無理をさせるべきではない。代理で使う選手は調子を見極めて、広い視野で選択して欲しい。
これで7カード連続勝ち越し。しかしあくまでも2勝1敗ペースをキープ。これはこれで珍しいことなんじゃない?勝ちそびれても、すぐに切りかえが利いているというのは良いこと。ただね、せっかく3度に1度負けているのに、負けを今ひとつ活かせていないようにも思う。前日の2点ビハインドのアッチソンなどが好例。そこらへんの育てる投手起用がもっと上手なら、今どき、連投アッチソン2イニング&藤川も2イニング、なあんていう美しくないフィニッシュになっていないと思う。
とはいえ、この日の継投についてはおおまか「良し」だと思う。3位への挑戦権を賭けた3試合目、スタンドの雰囲気は前日同様の盛り上がり。いったん流れを持っていかれるとしんどそうだったから、先発下柳の復調を待っている余裕はなかった。3安打3四球1失点、2回ウラ二死一三塁打者フィリップスという場面で桟原にスイッチした決断は見事だったと思う。屈辱のダウン寸前のタオル投入だが、コーチのフォローもあり、シモはいつもどおりベンチで声援を送っていたから丸く収まっているだろう。
実に面白いもんで、今までに何度も「金村曉に勝ちがつけば良かったのに」「本当の勝ち投手は金村だったな」という試合があった。ファイターズで88勝もしている投手なんだから、移籍後の1勝なんて大した意味もなさそうだが、やっぱり先発で勝利投手になれず、中継ぎに回っている境遇を考えると、どんな形でも早く1勝ついたら良いのに、と心から思っていた。その日がようやく訪れた。だけど、この日は桟原に勝ちがついたら良いのにと心から思う試合だった(笑)。桟原は登板直後の大ピンチにも、自信満々、堂々の投球でフィリップスを空振り三振に打ち取る。その後、まあポツポツヒットは打たれるのだが、いざという時の、直球の威力、スライダーのキレは素晴らしいものがあった。
ビハインドゲームで良い投球をした投手を地道にステップアップさせていく作業が、この時期になってもやっぱり大事。ホント、桟原はチームの窮地を救ったよね。ナイスピー。
金村曉も、好調キープだ。今は本当に真摯な態度で一所懸命中継ぎを務めていると思う。良かったね。またいつか先発もあるだろうからビシっと決めてくれ。移籍1勝おめでとう!
しかしまあとにかく素晴らしいゲームだったね。素晴らしいの主なものは、カープのファインプレーにあるんだけど。ライト広瀬が2つ、ファースト栗原のライナーキャッチもグレート。満員のスタンドからの大歓声に応えるビッグプレーが出まくった。何気なくうちのライト浅井も広い守備範囲を見せていたね。外野が広い天然芝球場の魅力が存分に発揮された試合だった。
この試合の意味は、ブラゼルを欠き、首脳陣とブルペンの心が離れそうになった前日の敗戦をいかに乗り越え、その上で勝ち越しをキープできるかという、とても大きなものがかかった試合だった。
攻撃面では、上位が出て、中軸が返す形ができた、打線の繋がりでカバーできたことが大きい。試合の中でも、金本、葛城と当たりの出なかったが、その周辺の鳥谷、新井、浅井がきっちりカバーした。
そして走塁でも6回表一死一二塁、新井のレフト線二塁打で一気に戻った鳥谷の好走塁、さらには送球の間に新井が三塁を取ったのも見逃せない。7回の1点も、赤星がセンター右ポテン(赤松ファインプレーし損ね)から二塁を奪った走塁が効いた。
アッチソンが6,7回を、藤川が8,9回を、それほどの負担なく抑えきったことで、前日のモヤモヤは解消できただろう。首脳陣が何を考え、狙っていたか。その通りにならなかった時に、どう考え、どう対応したか。その選択の是非はともかく、丁寧に説明することで気持ちは整理できる。結果を見る限り、そこは克服できていたようで安心した。藤川も、矢野の直球少なめの好配球にも助けられて、消耗しない2回だったと思う。
しかしながら、たとえ勝負所の1試合、翌日休みの日曜だからといって、抑えの二枚看板で9回のうち4回を投げさせるというのは、この1シーズン、チームとして何を作ってきたのかを大いに反省しなきゃいけない現象だとは思う。
前日のことから重要な意味のある試合を、桟原、金村曉、浅井らへの祝意いっぱいの笑顔の中で取れたことは本当に良かったけれど、信頼されていり投手が本当に限られている現状は、やっぱり心にひっかかるものがあるのだ。
これで7カード連続勝ち越し。しかしあくまでも2勝1敗ペースをキープ。これはこれで珍しいことなんじゃない?勝ちそびれても、すぐに切りかえが利いているというのは良いこと。ただね、せっかく3度に1度負けているのに、負けを今ひとつ活かせていないようにも思う。前日の2点ビハインドのアッチソンなどが好例。そこらへんの育てる投手起用がもっと上手なら、今どき、連投アッチソン2イニング&藤川も2イニング、なあんていう美しくないフィニッシュになっていないと思う。
◇9月6日(日)広島−阪神20回戦(阪神11勝9敗、15時、マツダスタジアム、31887人)
阪 神 000 003 100―4
広 島 010 000 000―1
【阪神】下柳 桟原 ○金村暁(1勝1敗) アッチソン S藤川(19セーブ)
【広島】●今井(0勝2敗) 小松 横山 林 シュルツ
とはいえ、この日の継投についてはおおまか「良し」だと思う。3位への挑戦権を賭けた3試合目、スタンドの雰囲気は前日同様の盛り上がり。いったん流れを持っていかれるとしんどそうだったから、先発下柳の復調を待っている余裕はなかった。3安打3四球1失点、2回ウラ二死一三塁打者フィリップスという場面で桟原にスイッチした決断は見事だったと思う。屈辱のダウン寸前のタオル投入だが、コーチのフォローもあり、シモはいつもどおりベンチで声援を送っていたから丸く収まっているだろう。
実に面白いもんで、今までに何度も「金村曉に勝ちがつけば良かったのに」「本当の勝ち投手は金村だったな」という試合があった。ファイターズで88勝もしている投手なんだから、移籍後の1勝なんて大した意味もなさそうだが、やっぱり先発で勝利投手になれず、中継ぎに回っている境遇を考えると、どんな形でも早く1勝ついたら良いのに、と心から思っていた。その日がようやく訪れた。だけど、この日は桟原に勝ちがついたら良いのにと心から思う試合だった(笑)。桟原は登板直後の大ピンチにも、自信満々、堂々の投球でフィリップスを空振り三振に打ち取る。その後、まあポツポツヒットは打たれるのだが、いざという時の、直球の威力、スライダーのキレは素晴らしいものがあった。
ビハインドゲームで良い投球をした投手を地道にステップアップさせていく作業が、この時期になってもやっぱり大事。ホント、桟原はチームの窮地を救ったよね。ナイスピー。
金村曉も、好調キープだ。今は本当に真摯な態度で一所懸命中継ぎを務めていると思う。良かったね。またいつか先発もあるだろうからビシっと決めてくれ。移籍1勝おめでとう!
しかしまあとにかく素晴らしいゲームだったね。素晴らしいの主なものは、カープのファインプレーにあるんだけど。ライト広瀬が2つ、ファースト栗原のライナーキャッチもグレート。満員のスタンドからの大歓声に応えるビッグプレーが出まくった。何気なくうちのライト浅井も広い守備範囲を見せていたね。外野が広い天然芝球場の魅力が存分に発揮された試合だった。
この試合の意味は、ブラゼルを欠き、首脳陣とブルペンの心が離れそうになった前日の敗戦をいかに乗り越え、その上で勝ち越しをキープできるかという、とても大きなものがかかった試合だった。
攻撃面では、上位が出て、中軸が返す形ができた、打線の繋がりでカバーできたことが大きい。試合の中でも、金本、葛城と当たりの出なかったが、その周辺の鳥谷、新井、浅井がきっちりカバーした。
そして走塁でも6回表一死一二塁、新井のレフト線二塁打で一気に戻った鳥谷の好走塁、さらには送球の間に新井が三塁を取ったのも見逃せない。7回の1点も、赤星がセンター右ポテン(赤松ファインプレーし損ね)から二塁を奪った走塁が効いた。
アッチソンが6,7回を、藤川が8,9回を、それほどの負担なく抑えきったことで、前日のモヤモヤは解消できただろう。首脳陣が何を考え、狙っていたか。その通りにならなかった時に、どう考え、どう対応したか。その選択の是非はともかく、丁寧に説明することで気持ちは整理できる。結果を見る限り、そこは克服できていたようで安心した。藤川も、矢野の直球少なめの好配球にも助けられて、消耗しない2回だったと思う。
しかしながら、たとえ勝負所の1試合、翌日休みの日曜だからといって、抑えの二枚看板で9回のうち4回を投げさせるというのは、この1シーズン、チームとして何を作ってきたのかを大いに反省しなきゃいけない現象だとは思う。
前日のことから重要な意味のある試合を、桟原、金村曉、浅井らへの祝意いっぱいの笑顔の中で取れたことは本当に良かったけれど、信頼されていり投手が本当に限られている現状は、やっぱり心にひっかかるものがあるのだ。