2009.11.04 Wednesday
ファイターズにとっては外野守備力の優位性を打ち消されるから、相対的に不利を被る。それはわかっていることなので、何か面白いことをやって欲しかった。言うは易しで、どうしたら良いのかわからんけどね(笑)。
それにしても、「打ったー」の声がして、諦める外野手の緩い駆け足が映って、「入ったー」っていう大声で途切れる野球の興ざめなこと。打ったーの後、どうなんだ、入るのか、抜けるのか、スーパーキャッチがあるのか。抜けたら抜けたで、中継プレー、走者の足、アウトセーフどっち?こういうプレーの可能性、その機会をすべて奪ってしまうのだから、狭い球場というのは犯罪に近い。それが好きな人もいるんだろうけどね。
しかし東京ドームがオープンした頃は、信じられないことに「広い広い東京ドーム」と言われていた。以後、いかに日本の野球が変わったかということだろう。
三村敏之さん(61)の急死には驚いた。現役時代は赤ヘル旋風の名脇役、指導者になっても「強いカープ」を引っ張っていた。金本も大いに影響を受けたという。最近では楽天イーグルスの編成部長として活躍していた。主張の強い「現場」「経営」双方の接点を探り、具体的な形にする仕事は、おそらくGMに近かったのではないだろうか。イーグルスの躍進を支え、次代ブラウン体制に向けて推進力になっていたのは間違いない。ご冥福をお祈りしたい。
この経営の思いと現場の思いを調整し、形にする「編成」という仕事は、プロ野球チームの要諦と言って良い。ファイターズは高田GM(現スワ監督)の下、明確なカラーを作って行ったと思う。GMを設けない場合は、監督にその能力があれば、監督の側に「編成権」が委ねられる。前述の高田監督や落合監督なんかは、編成の相当部分を任されていることだろう。最近のジャイアンツなんかは経営側の能力が高いから、清武代表が主導して編成を行っているのだろう。タイガースも経営主導の編成なのだが、(おなじみの展開→)残念ながらその能力については疑問符がたくさん付く。
星野監督の頃、ジャイアンツの突出した事業予算にタイガースが抵抗せんでどうする!と経営に迫り、本社の金庫を開けた。以来、そこそこやってりゃボチボチ入る、後はキュッと締めておけば儲かるという経営スタイルから、大きく投資して大きく回収する形態へと変革した。そこで重要となる、プロ野球ビジネスの「商品企画」と「商品仕入れ」に相当する編成が強化できていないため、期待以上の回収がままならない状況にある。
今月から編成部課長として福田功氏を招聘した。ドラゴンズやベイスターズで現場指導者として高い評価を得て、五輪日本代表ではスコアラーを務めた。星野派の実力者とのことだ。経営側が、編成能力の低さを自覚し、反省し、その対策として招いたものであれば期待できるかも知れない。その手腕、実力の程はわからないが、期待の眼差しを込めて今後の編成部門を見守ろうと思う。
それにしても、「打ったー」の声がして、諦める外野手の緩い駆け足が映って、「入ったー」っていう大声で途切れる野球の興ざめなこと。打ったーの後、どうなんだ、入るのか、抜けるのか、スーパーキャッチがあるのか。抜けたら抜けたで、中継プレー、走者の足、アウトセーフどっち?こういうプレーの可能性、その機会をすべて奪ってしまうのだから、狭い球場というのは犯罪に近い。それが好きな人もいるんだろうけどね。
しかし東京ドームがオープンした頃は、信じられないことに「広い広い東京ドーム」と言われていた。以後、いかに日本の野球が変わったかということだろう。
三村敏之さん(61)の急死には驚いた。現役時代は赤ヘル旋風の名脇役、指導者になっても「強いカープ」を引っ張っていた。金本も大いに影響を受けたという。最近では楽天イーグルスの編成部長として活躍していた。主張の強い「現場」「経営」双方の接点を探り、具体的な形にする仕事は、おそらくGMに近かったのではないだろうか。イーグルスの躍進を支え、次代ブラウン体制に向けて推進力になっていたのは間違いない。ご冥福をお祈りしたい。
この経営の思いと現場の思いを調整し、形にする「編成」という仕事は、プロ野球チームの要諦と言って良い。ファイターズは高田GM(現スワ監督)の下、明確なカラーを作って行ったと思う。GMを設けない場合は、監督にその能力があれば、監督の側に「編成権」が委ねられる。前述の高田監督や落合監督なんかは、編成の相当部分を任されていることだろう。最近のジャイアンツなんかは経営側の能力が高いから、清武代表が主導して編成を行っているのだろう。タイガースも経営主導の編成なのだが、(おなじみの展開→)残念ながらその能力については疑問符がたくさん付く。
星野監督の頃、ジャイアンツの突出した事業予算にタイガースが抵抗せんでどうする!と経営に迫り、本社の金庫を開けた。以来、そこそこやってりゃボチボチ入る、後はキュッと締めておけば儲かるという経営スタイルから、大きく投資して大きく回収する形態へと変革した。そこで重要となる、プロ野球ビジネスの「商品企画」と「商品仕入れ」に相当する編成が強化できていないため、期待以上の回収がままならない状況にある。
今月から編成部課長として福田功氏を招聘した。ドラゴンズやベイスターズで現場指導者として高い評価を得て、五輪日本代表ではスコアラーを務めた。星野派の実力者とのことだ。経営側が、編成能力の低さを自覚し、反省し、その対策として招いたものであれば期待できるかも知れない。その手腕、実力の程はわからないが、期待の眼差しを込めて今後の編成部門を見守ろうと思う。