2005.05.07 Saturday
5/6下柳登録、林抹消。そうだと思った(苦笑)。
歴史的な一日、交流試合第一戦。神宮の雨天中止が残念だったが、各地で熱戦が繰り広げられた。目新しさだけではなく、真剣さ、気合、集中力…そんなものを見せてもらったように思う。これから2ヶ月近く、天候が悪ければかなりハードな日程も予想されるが、ケガなく、この調子でガンバレ!プロ野球。
予告パンチのウッズに10試合出場停止の連盟処分。プロ野球ががんばっている時に起きたイヤな出来事だけに、中日も責任とってこのへんでちょっと下りてきてもらわんと(笑)。この日ドラゴンズはエース川上が打ち込まれ、打線も元ドラの鈴木捕手の好リードに沈黙。4連勝で迎えた第一戦を5連敗中だったオリックスに6−0の完敗。ナイス!北川!
東北の寒空でも意地の熱戦。E−G本当に弱いのはどっちだ決戦。見せ場を作るも惜敗のイーグルス、この交流戦で変わって来そうな予感あり。
タイガースも良い勝ち方をした。勝ち味が遅いキライもあるが、終盤まで粘り強くプレッシャーをかけ続ける形が戻り、均衡が崩れると一気に試合を決める凄みが出てきた。赤星・関本・シーツ・金本・今岡・スペンサー…この打線は、相手投手にしてみたら相当イヤだろう。特に関本の働きは大きい。「守備良し・打撃微妙」の鳥谷と藤本、「打撃良し・守備微妙」の関本。そう遠くなさそうな藤本の復帰後、また起用法で悩むことだろう。
もう、スペンサー大好き(笑)。打席での雰囲気、特にランナーがいる場面では、相手投手に相当なプレッシャーを与えている。リラックスして甘い球を待つというシンプルな考え方が好結果を生んでいるのだろう。走塁で見せる気迫、長打力…。桧山との併用でもそれなりに結果を出し続けている…大したもんだ。スタメン固定を激しく希望。
安藤投手、ナイスピッチング。野口捕手、ナイスリード。二人で試合を作った。
見慣れないせいもあるのだろが、野口のリードは惚れ惚れする。強気を引き出し、投手を乗せていく。ストライクゾーンを広く使い、緩急を上手く使う。今季初安打も出て、ようやく「開幕」。もっともっと野口を使おう。
安藤も好調を維持している。勝ち星がつかない不運が残念でならないが、勝利に大きく貢献した。相手エース、金村投手との投げ合いは見ごたえがあった。次戦こそ援護をもらいたい。
江草投手、嬉しいプロ1勝目。昨季終盤、先発し7回を1失点で抑えてもつかなかった初白星が、1/3回、わずか9球で転がり込んできた。しかしその9球にはそれだけの価値があったと思う。木元には初球をポテン、不運な当たりで二死一二塁、打者小笠原というピンチを迎えた。だが江草はまったくひるんでいなかった。矢野の要求通りにインサイド低めに直球を叩きつける。この球が素晴らしい。上背があるわけでもないのに角度がある。回転が良いために、低目で伸びる感じだ。徹底的に内を意識させて、最後は外のボールになるスライダーで空振り。気迫のこもった投球が次の回の猛攻を引き出した。胸を張って良いプロ1勝だ。
ナイスゲームの中で金本が左ヒザを痛めた。あの金本が平静を装いきれていなかっただけに、かなり心配。
濱中は集中できていなかった。おそらく気負いが筋肉をこわばらせていたのかも知れない。無理もないことだ。
第一打席は、二回、スペンサー二塁打の後、二死二塁。ボール球のフォークを空振りし、真ん中やや低めの直球に手が出なかった。見逃し三振。消極性を悔やんだことだろう。
第二打席は、五回、一死走者なし。カーブ、フォークを積極的に打ちに行くもファール。2−0からボールになるフォークを空振り、三球三振。ムチャ振りを戒めたことだろう。
第三打席は、1点ビハインドとなった七回、一死一塁に四球のスペンサー。やや疲れの見え始めた金村の制球が乱れ、変化球が3つ続けてボールになる。0−3からの4球目は真ん中高めの直球。濱中は見送った。岡田監督の表情が映る、かすかな苦笑…おそらく「打て」のサインが出ていたのだろう。03年春先、4番に座っていた濱中なら強振してスタンドに放り込んでいただろう。思い切りがつかない、バットが出ない…そんな印象だった。5球目も見逃しカウントは2−3。岡田監督はここでスペンサーにスタートを切らせる。もちろんあり得る策ではあるが、打者がこの日2三振の濱中となるとリスキーなサイン。三振ゲッツーで、流れを失うことにもなりかねない。だが岡田監督のこのサインが濱中を集中させた。
(監督は信用してくれている、まず当てることから)
結果は外の低めに食らいついて二塁ゴロ。スペンサーは二塁に生きた。この打席で、濱中の「頭」と「体」が繋がったように感じた。
そして第四打席。八回、2点取って同点、二死満塁。途中にはウソのようなエラー(記録は安打)もあった。この男の持って生まれたものだろう、こういう場面が回ってくるのだ。
初球はボール球に手が出て空振り。2球目は建山の速球に振り遅れ空振り。あっという間に追い込まれた。しかし3球目は同じ球をファール。タイミングの修正に成功し、一気に楽になった。4球目の外高めの釣り球を見切ると、5球目、直球が「逆ダマ」でインローに入る。素直に反応した打球は、レフト左を抜く逆転の2点タイムリー二塁打になった。
一年にも及ぶブランクで失った真剣勝負のカンを、4度の打席で、その一球一球で、急速に思い出しているかのようなこの日の濱中選手だった。
そして4打席目で生まれた貴重な一打に、チーム全員の喜びが爆発した。感動的なゲームだった。
歴史的な一日、交流試合第一戦。神宮の雨天中止が残念だったが、各地で熱戦が繰り広げられた。目新しさだけではなく、真剣さ、気合、集中力…そんなものを見せてもらったように思う。これから2ヶ月近く、天候が悪ければかなりハードな日程も予想されるが、ケガなく、この調子でガンバレ!プロ野球。
予告パンチのウッズに10試合出場停止の連盟処分。プロ野球ががんばっている時に起きたイヤな出来事だけに、中日も責任とってこのへんでちょっと下りてきてもらわんと(笑)。この日ドラゴンズはエース川上が打ち込まれ、打線も元ドラの鈴木捕手の好リードに沈黙。4連勝で迎えた第一戦を5連敗中だったオリックスに6−0の完敗。ナイス!北川!
東北の寒空でも意地の熱戦。E−G本当に弱いのはどっちだ決戦。見せ場を作るも惜敗のイーグルス、この交流戦で変わって来そうな予感あり。
タイガースも良い勝ち方をした。勝ち味が遅いキライもあるが、終盤まで粘り強くプレッシャーをかけ続ける形が戻り、均衡が崩れると一気に試合を決める凄みが出てきた。赤星・関本・シーツ・金本・今岡・スペンサー…この打線は、相手投手にしてみたら相当イヤだろう。特に関本の働きは大きい。「守備良し・打撃微妙」の鳥谷と藤本、「打撃良し・守備微妙」の関本。そう遠くなさそうな藤本の復帰後、また起用法で悩むことだろう。
もう、スペンサー大好き(笑)。打席での雰囲気、特にランナーがいる場面では、相手投手に相当なプレッシャーを与えている。リラックスして甘い球を待つというシンプルな考え方が好結果を生んでいるのだろう。走塁で見せる気迫、長打力…。桧山との併用でもそれなりに結果を出し続けている…大したもんだ。スタメン固定を激しく希望。
安藤投手、ナイスピッチング。野口捕手、ナイスリード。二人で試合を作った。
見慣れないせいもあるのだろが、野口のリードは惚れ惚れする。強気を引き出し、投手を乗せていく。ストライクゾーンを広く使い、緩急を上手く使う。今季初安打も出て、ようやく「開幕」。もっともっと野口を使おう。
安藤も好調を維持している。勝ち星がつかない不運が残念でならないが、勝利に大きく貢献した。相手エース、金村投手との投げ合いは見ごたえがあった。次戦こそ援護をもらいたい。
江草投手、嬉しいプロ1勝目。昨季終盤、先発し7回を1失点で抑えてもつかなかった初白星が、1/3回、わずか9球で転がり込んできた。しかしその9球にはそれだけの価値があったと思う。木元には初球をポテン、不運な当たりで二死一二塁、打者小笠原というピンチを迎えた。だが江草はまったくひるんでいなかった。矢野の要求通りにインサイド低めに直球を叩きつける。この球が素晴らしい。上背があるわけでもないのに角度がある。回転が良いために、低目で伸びる感じだ。徹底的に内を意識させて、最後は外のボールになるスライダーで空振り。気迫のこもった投球が次の回の猛攻を引き出した。胸を張って良いプロ1勝だ。
ナイスゲームの中で金本が左ヒザを痛めた。あの金本が平静を装いきれていなかっただけに、かなり心配。
濱中は集中できていなかった。おそらく気負いが筋肉をこわばらせていたのかも知れない。無理もないことだ。
第一打席は、二回、スペンサー二塁打の後、二死二塁。ボール球のフォークを空振りし、真ん中やや低めの直球に手が出なかった。見逃し三振。消極性を悔やんだことだろう。
第二打席は、五回、一死走者なし。カーブ、フォークを積極的に打ちに行くもファール。2−0からボールになるフォークを空振り、三球三振。ムチャ振りを戒めたことだろう。
第三打席は、1点ビハインドとなった七回、一死一塁に四球のスペンサー。やや疲れの見え始めた金村の制球が乱れ、変化球が3つ続けてボールになる。0−3からの4球目は真ん中高めの直球。濱中は見送った。岡田監督の表情が映る、かすかな苦笑…おそらく「打て」のサインが出ていたのだろう。03年春先、4番に座っていた濱中なら強振してスタンドに放り込んでいただろう。思い切りがつかない、バットが出ない…そんな印象だった。5球目も見逃しカウントは2−3。岡田監督はここでスペンサーにスタートを切らせる。もちろんあり得る策ではあるが、打者がこの日2三振の濱中となるとリスキーなサイン。三振ゲッツーで、流れを失うことにもなりかねない。だが岡田監督のこのサインが濱中を集中させた。
(監督は信用してくれている、まず当てることから)
結果は外の低めに食らいついて二塁ゴロ。スペンサーは二塁に生きた。この打席で、濱中の「頭」と「体」が繋がったように感じた。
そして第四打席。八回、2点取って同点、二死満塁。途中にはウソのようなエラー(記録は安打)もあった。この男の持って生まれたものだろう、こういう場面が回ってくるのだ。
初球はボール球に手が出て空振り。2球目は建山の速球に振り遅れ空振り。あっという間に追い込まれた。しかし3球目は同じ球をファール。タイミングの修正に成功し、一気に楽になった。4球目の外高めの釣り球を見切ると、5球目、直球が「逆ダマ」でインローに入る。素直に反応した打球は、レフト左を抜く逆転の2点タイムリー二塁打になった。
一年にも及ぶブランクで失った真剣勝負のカンを、4度の打席で、その一球一球で、急速に思い出しているかのようなこの日の濱中選手だった。
そして4打席目で生まれた貴重な一打に、チーム全員の喜びが爆発した。感動的なゲームだった。