2005.05.20 Friday
首位。久しぶりの良い響き(笑)。同率でも、背後からピッタリつかれてても構わない。ちょっとだけその言葉の響きを楽しもう。首位…(笑)。
交流戦に入って、強いはずの中日がパタッと止まった。セ・リーグで4連勝して望んだ交流試合。しかしこれでオリックス、西武、ソフトバンク、日ハムと4カード連続の負け越し、なんと交流戦3勝9敗である。ウッズの出場停止も大きかったが、他にもなんとなく感じることがある。セの対戦チームは大きな先入観を持って戦ってしまっていたのではないか。
「中日は強い」「岩瀬は打てない」「岡本の球は速い」「守備を固められると点が取れない」「落合監督の代打は当たる」などなど。最近ではメンタル・トレーニングなどと科学的に研究されているようだが、こういった「暗示」が、パフォーマンスにもたらす影響は甚大である。実は落合監督の上手さとは、体験の積み重ねで、自軍の選手に「成功の暗示」をかけ、相手選手に「失敗の暗示」をかけることが、秀でて巧みなことなのではないだろうか。
パの各チームの戦いぶりを大いに参考にして、リーグ再開後は「落合妖術」を解こうじゃないか。
1勝1敗で迎えた対西武第3回戦、4万人を越えるファンがいつものことながら良い仕事をした。西武先発大沼投手は、明らかに甲子園球場に飲まれていた。この日阪神が奪った5点の内、2点は観客の力によるものだ。グッジョブ!(笑)。
そして、さらに褒め称えたいのは、8回ウラ、先頭桧山の「2塁打」を西武レフト和田がダイビングしてスーパー・キャッチした時。場内からは大きな拍手が沸き起こった。
ナイスプレー!和田選手、ナイス!阪神ファン!
これ、甲子園球場では画期的なことではないだろうか。交流試合の意義を感じたりした。(小声で)まぁ余裕で勝ってたから出来たのだろうけど(笑)。
それこそ藤川はイメージで抑えちゃった感じ(笑)。球の回転、フォーム、制球とも絶好調時に比べかなりバラついたが、雰囲気と勢いでいけた。休みと練習で少し整えたいところだ。
久保田にセーブ。よし、クロージング成功だ!悪かったところは反省して、次回気をつければ良い。こうやって成功体験を積み重ねて、自他ともに認めるクローザーが出来るのだ。
確かに井川の投球は悪かったが、悪くても抑えられたことはものすごく大きい。「悪い」という事実を受け止めた上で、集中力と忍耐力を切らさなかった。気のない(ような)変化球を淡々と配置し、ここぞという場面では気合を込めた球を見せた。エースの落ち着きが完全に戻った。
矢野捕手の洞察力が井川を大いに助けた。西武ベンチは、チームとして「井川攻略策」を指示したフシがある。相手は前回完封勝利しているエースで、自軍先発はまだ十分な実績のない「若手」。なにか思い切った策を取らなければ勝ち目なしと考えても不思議はない。若いカウントから積極的に振ってくる打者が極端に少なかったように感じる場面、甘いスライダーに手を出してこないと感じる場面があった。特にこの日の井川は立ち上がりに制球難で苦しんだため、自滅やスタミナ切れを狙ったようにも感じた。
バッテリーは見破ったかのように、早めに打者を追い込んだ。井川が対戦した30人の打者の半数は3球目までで2ストライク−1ボールというカウントにしている。狙い球を絞らせずにカウントを稼ぐリードが冴えた。
前回の井川の登板前日、それまで不調の井川は「矢野さんの言うとおり投げるだけ」と言った。しかし実際にマスクを被ったのは野口だった。そして、見事な完封勝利に、井川には野口の方が良いと各方面から声が上がった。辛抱の男、矢野にも意地があっただろう。チームのエースをリードできないでは正捕手の名が泣く。
リスクの少ない選択を基本にしながら、相手チーム、打者の狙いを見抜き、ヒラリとかわす。矢野の良いところが色濃く出た試合だった。
交流戦に入って、強いはずの中日がパタッと止まった。セ・リーグで4連勝して望んだ交流試合。しかしこれでオリックス、西武、ソフトバンク、日ハムと4カード連続の負け越し、なんと交流戦3勝9敗である。ウッズの出場停止も大きかったが、他にもなんとなく感じることがある。セの対戦チームは大きな先入観を持って戦ってしまっていたのではないか。
「中日は強い」「岩瀬は打てない」「岡本の球は速い」「守備を固められると点が取れない」「落合監督の代打は当たる」などなど。最近ではメンタル・トレーニングなどと科学的に研究されているようだが、こういった「暗示」が、パフォーマンスにもたらす影響は甚大である。実は落合監督の上手さとは、体験の積み重ねで、自軍の選手に「成功の暗示」をかけ、相手選手に「失敗の暗示」をかけることが、秀でて巧みなことなのではないだろうか。
パの各チームの戦いぶりを大いに参考にして、リーグ再開後は「落合妖術」を解こうじゃないか。
1勝1敗で迎えた対西武第3回戦、4万人を越えるファンがいつものことながら良い仕事をした。西武先発大沼投手は、明らかに甲子園球場に飲まれていた。この日阪神が奪った5点の内、2点は観客の力によるものだ。グッジョブ!(笑)。
そして、さらに褒め称えたいのは、8回ウラ、先頭桧山の「2塁打」を西武レフト和田がダイビングしてスーパー・キャッチした時。場内からは大きな拍手が沸き起こった。
ナイスプレー!和田選手、ナイス!阪神ファン!
これ、甲子園球場では画期的なことではないだろうか。交流試合の意義を感じたりした。(小声で)まぁ余裕で勝ってたから出来たのだろうけど(笑)。
それこそ藤川はイメージで抑えちゃった感じ(笑)。球の回転、フォーム、制球とも絶好調時に比べかなりバラついたが、雰囲気と勢いでいけた。休みと練習で少し整えたいところだ。
久保田にセーブ。よし、クロージング成功だ!悪かったところは反省して、次回気をつければ良い。こうやって成功体験を積み重ねて、自他ともに認めるクローザーが出来るのだ。
確かに井川の投球は悪かったが、悪くても抑えられたことはものすごく大きい。「悪い」という事実を受け止めた上で、集中力と忍耐力を切らさなかった。気のない(ような)変化球を淡々と配置し、ここぞという場面では気合を込めた球を見せた。エースの落ち着きが完全に戻った。
矢野捕手の洞察力が井川を大いに助けた。西武ベンチは、チームとして「井川攻略策」を指示したフシがある。相手は前回完封勝利しているエースで、自軍先発はまだ十分な実績のない「若手」。なにか思い切った策を取らなければ勝ち目なしと考えても不思議はない。若いカウントから積極的に振ってくる打者が極端に少なかったように感じる場面、甘いスライダーに手を出してこないと感じる場面があった。特にこの日の井川は立ち上がりに制球難で苦しんだため、自滅やスタミナ切れを狙ったようにも感じた。
バッテリーは見破ったかのように、早めに打者を追い込んだ。井川が対戦した30人の打者の半数は3球目までで2ストライク−1ボールというカウントにしている。狙い球を絞らせずにカウントを稼ぐリードが冴えた。
前回の井川の登板前日、それまで不調の井川は「矢野さんの言うとおり投げるだけ」と言った。しかし実際にマスクを被ったのは野口だった。そして、見事な完封勝利に、井川には野口の方が良いと各方面から声が上がった。辛抱の男、矢野にも意地があっただろう。チームのエースをリードできないでは正捕手の名が泣く。
リスクの少ない選択を基本にしながら、相手チーム、打者の狙いを見抜き、ヒラリとかわす。矢野の良いところが色濃く出た試合だった。