2012.03.13 Tuesday
3月も半ば。開幕に向けて、そろそろ突飛な試みをやっていく時期は終わりだ。レフトブラゼルなどかなり突飛だと思ったが、オプションとして実戦装備可能であることが確認できた。苦肉の策に見えたセンター大和に至っては、もうスタメン確保寸前。城島一塁を含めて、可能性を広げていく作業はまずまずの成果をもたらしたと言える。
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同じように配置転換を模索した投手の方は、パッと目に見える兆しはなかったが、まあいろいろやってみて納得して専念していくというプロセスにはなるだろう。
これからの時期は、非常時への備え、戦術練習を意識しながら、少しずつ「レギュラーな形」を固めながら調子を整えていく必要がある。
和田監督もそろそろ構想を固めつつあると思うが、注目ポイントがいくつかある。一つには、ブラゼル、金本、城島の3人を使っていく上での基本方針。
3人が3人とも今季に賭ける並々ならぬ思いが伝わってくる。3人とも打ってなんぼ。守備の安心感から言えばブラゼル一塁は動かしたくないところだが、右の大もの打ちがいないラインナップを考えると、城島の状態さえ良ければどうしても使いたくなる局面が増えるだろう。そうなればブラゼルと金本の取捨という局面も必ず出てくる。
その状態は決して悪いことじゃない。鳥谷みたいに「全部持っている選手」でなければ、本来不動のレギュラーとはいえない。守備や走塁に欠点があるのなら、状況によっては交代してしかるべきなのだから。要は監督の判断によって、自由に傭兵でき、選手たちもモチベーションを落とさないでいられるかどうかが問題なだけ。よってコーチングスタッフ一体となって、ベテラン、外国人との対話に細やかな神経を使えるかどうかが重要になる。
もう一つが(昨日の繰り返しになってしまうが)1,2番。これまで「1番はマートンか、鳥谷か」という設問を多く見たが、1,2番はセットで考えるべきだろう。1番の適正、2番の適正という一般論は確かにあると思うが、ユニットとして考えることでものすごい機能を発揮することもあり得る。
まあもっとも極端な例が「1番今岡、2番赤星」というタイガース03V型だ。長打のあるヒットマシーンを1番に置き、2番の送りバントがちょっとの間違いで内野安打になってしまう。今岡が出塁さえすれば、走者入れ替わりで赤星が残る形ならかえって望むところ。1,2番のユニットで一死二塁以上の状況を作りやすかった。一般論の常識としてはナシでも、事実として脅威の1,2番だった。
そう考えていくと一見1番に置きにくかった平野も、2番が誰かによってはアリになってくる。
過去の実績にとらわれると、鳥谷平野マートンというところを上に固めて、大和は下位に起きたくなるが、大和2番を前提とした考え方まで進められるか。今週6試合、大和の力量(と伸びしろ)の見極め次第になると思う。
っていうか、平野ヒザ大丈夫だよな?
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