2012.04.05 Thursday
あっちは1〜3回のたった3イニングで5点取った。こっちは4〜8回の5回を使って5点取った。ただそれだけのこと。野球は9回までやらないと勝ち負け決しないのだから当たり前。失点しないようにベストを尽くし、取られてしまった点のことは忘れて、その後、1点ずつでも多く得点を重ねていけばいい。この当たり前のことを本当についつい忘れてしまいがちだ。
その意識づけが徹底していたのが落合ドラゴンズ。どんなに序盤リードしても、1点、また1点と返されると、「せっかくのリードなのだから守り切らなくては」という意識にかえって体が固くなってしまう。あっちは「ほれいける。追いつける、追い越せる」と迫ってくる。
逆に一度やられてしまうと、やられてしまったことを引きずってしまっていたのが去年までのタイガース。序盤で少し点差が開くとビッグイニングだけを待望し、結果淡泊な攻撃でイニングだけが過ぎていく。極端に反発力のないチームで、やられたらやられっぱなし。「おもんない試合」の多かったこと。
まだたったの4試合目だけど、済んだことは済んだこと。1点でも返していけばわからんよ、という試合ができていること、いやいやそんなもんじゃないね、なんとかしようとジタバタしまくる姿は新鮮だ。
まあキレの良さ、ツメの厳しさという点では、まだまだだと思う。しかし結果として、厳しくキリッと動いた時にいい結果が出ていることを受けて、和田スタイルはもっと洗練されていきそうだし、そうあって欲しい。
期待のメッセンジャーは苦しかった。初登板が雨天でスライドになって難しかったとは思うが、立ち上がりからストライクとボールがはっきりしてしまい、ゆったりとした安定したリズムで投げられなかった。組み立て以前の投球になってしまったのは残念。次、しっかり行こう。
以後繋いだ投手たちがいい仕事。4回を鶴。投手をきっちり3球三振、絶好調の田中をピシッと退けた。投手代わって空気変わったね。新井が反撃開始のセンターバックスクリーンへのホームラン。5,6回は渡辺がきっちり。
5回表に、タイガースは1点返すのだけど、ここは本当にキレの悪い攻撃だった。先頭マートンヒットも、金本中飛でムダジニ。いかんよ、それは去年までの形だ。藤井ヒットで一死一三塁。しかしメッセンジャーへの代打城島が三邪飛で二死になり、平野のヒットで1点しか入らないの巻。
金本はフルカウント、走者スタートの局面で一二塁間に転がす打球を打って欲しかった。それと私の好みで言えば、一死走者ありなら鶴に送りバントさせて続投の方が、より「1点ずつ返す」「4点差で焦る必要なし」という姿勢を明確にできたと思う。落合氏はいつもそういう戦い方してたよね。いいロングリリーフに抑えられているうちに試合の風向きが変わって、終盤にはひっくり返っているという試合、いやでも思い出す。序盤からどんどん代打を出すことばかりが相手へのプレッシャーではないのだ。
6回表、一死から藤井死球、代打関本四球で一二塁。平野一二塁間突破で久慈コーチは藤井をストップ、一死満塁。小川監督、ここで増渕にスイッチ。柴田は浅い中飛、この日ここまで3三振の鳥谷は惜っしいファールの後、4三振目。和田監督は柴田に何を求めたのか、柴田は何をしたかったのか。こっちに伝わってくるものがなかった。ここまで和田采配にキレの良さ、厳しさは一切感じられなかった。
7回を藤原福原でしのいで、8回表。小川監督が悔やんでいたが、全力投球でピンチをしのいだ増渕イニングまたぎ続投がポイントだった。新井ヒット、ブラゼルセンターバックスクリーン2ランで4−5、1点差。ここばっかしは何にもやりようがない、打ってくれ!ありがとう。さらにマートン、金本連打で無死一三塁、打者藤井。一走、逆転の走者は金本に代えて大和。2球目、スクイズ空振りかと見せかけて、三走はスタートせず大和盗塁成功。俗に言う「偽装スクイズ」という名の二盗を確実に決める方法。一死二三塁、3球目藤井がバント、ファール。マートンはスタートせず。セーフティスクイズか、マートンのサイン見落とし。どっちかは謎。追い込まれて、結果センター前に落ちず、浅いフライでムダジニ一死。9番守備から入っていた俊介が、3球目にスクイズを決めて同点。大和行けなかったかなあ。やっぱりセンバツ時期は2ランスクイズっしょ?平野は三振で同点止まり。ムダジニの分だけ届かないようにできている。
後はすっかりマッチポンプ型が板に付いてきたセットアップ榎田が四球、送り、敬遠と盛り上げて連続三振。9回表も先頭桧山のチャンスメーク、鳥谷スパッと送りバント、新井がむちゃくちゃ打ちそうな気配を出して粘りまくるも三振、ブラゼルも三振で勝ちはなし。9回ウラは球児が安心感のある締めで4時間ゲームおつかれさま。見てる方がこれだけ疲れるのだから、やっている方は大変だ。
やりようだとは思うけど、迷いながらも「やる!」「動く!」と決めてスパッとサインを出した時に結果が出たのは良かったと思う。そして打席の中でやるべきこと、「ムダジニしない」ができなかった時はちゃーんと点が入らなかったというのも和田監督と、タイガースの今後にとって良かったと思う。
そういう意味でナイスゲームだったと思うよ。鶴、ナベ、ナイスピッチ!俊介よう決めた!
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その意識づけが徹底していたのが落合ドラゴンズ。どんなに序盤リードしても、1点、また1点と返されると、「せっかくのリードなのだから守り切らなくては」という意識にかえって体が固くなってしまう。あっちは「ほれいける。追いつける、追い越せる」と迫ってくる。
逆に一度やられてしまうと、やられてしまったことを引きずってしまっていたのが去年までのタイガース。序盤で少し点差が開くとビッグイニングだけを待望し、結果淡泊な攻撃でイニングだけが過ぎていく。極端に反発力のないチームで、やられたらやられっぱなし。「おもんない試合」の多かったこと。
まだたったの4試合目だけど、済んだことは済んだこと。1点でも返していけばわからんよ、という試合ができていること、いやいやそんなもんじゃないね、なんとかしようとジタバタしまくる姿は新鮮だ。
まあキレの良さ、ツメの厳しさという点では、まだまだだと思う。しかし結果として、厳しくキリッと動いた時にいい結果が出ていることを受けて、和田スタイルはもっと洗練されていきそうだし、そうあって欲しい。
期待のメッセンジャーは苦しかった。初登板が雨天でスライドになって難しかったとは思うが、立ち上がりからストライクとボールがはっきりしてしまい、ゆったりとした安定したリズムで投げられなかった。組み立て以前の投球になってしまったのは残念。次、しっかり行こう。
以後繋いだ投手たちがいい仕事。4回を鶴。投手をきっちり3球三振、絶好調の田中をピシッと退けた。投手代わって空気変わったね。新井が反撃開始のセンターバックスクリーンへのホームラン。5,6回は渡辺がきっちり。
5回表に、タイガースは1点返すのだけど、ここは本当にキレの悪い攻撃だった。先頭マートンヒットも、金本中飛でムダジニ。いかんよ、それは去年までの形だ。藤井ヒットで一死一三塁。しかしメッセンジャーへの代打城島が三邪飛で二死になり、平野のヒットで1点しか入らないの巻。
金本はフルカウント、走者スタートの局面で一二塁間に転がす打球を打って欲しかった。それと私の好みで言えば、一死走者ありなら鶴に送りバントさせて続投の方が、より「1点ずつ返す」「4点差で焦る必要なし」という姿勢を明確にできたと思う。落合氏はいつもそういう戦い方してたよね。いいロングリリーフに抑えられているうちに試合の風向きが変わって、終盤にはひっくり返っているという試合、いやでも思い出す。序盤からどんどん代打を出すことばかりが相手へのプレッシャーではないのだ。
6回表、一死から藤井死球、代打関本四球で一二塁。平野一二塁間突破で久慈コーチは藤井をストップ、一死満塁。小川監督、ここで増渕にスイッチ。柴田は浅い中飛、この日ここまで3三振の鳥谷は惜っしいファールの後、4三振目。和田監督は柴田に何を求めたのか、柴田は何をしたかったのか。こっちに伝わってくるものがなかった。ここまで和田采配にキレの良さ、厳しさは一切感じられなかった。
7回を藤原福原でしのいで、8回表。小川監督が悔やんでいたが、全力投球でピンチをしのいだ増渕イニングまたぎ続投がポイントだった。新井ヒット、ブラゼルセンターバックスクリーン2ランで4−5、1点差。ここばっかしは何にもやりようがない、打ってくれ!ありがとう。さらにマートン、金本連打で無死一三塁、打者藤井。一走、逆転の走者は金本に代えて大和。2球目、スクイズ空振りかと見せかけて、三走はスタートせず大和盗塁成功。俗に言う「偽装スクイズ」という名の二盗を確実に決める方法。一死二三塁、3球目藤井がバント、ファール。マートンはスタートせず。セーフティスクイズか、マートンのサイン見落とし。どっちかは謎。追い込まれて、結果センター前に落ちず、浅いフライでムダジニ一死。9番守備から入っていた俊介が、3球目にスクイズを決めて同点。大和行けなかったかなあ。やっぱりセンバツ時期は2ランスクイズっしょ?平野は三振で同点止まり。ムダジニの分だけ届かないようにできている。
後はすっかりマッチポンプ型が板に付いてきたセットアップ榎田が四球、送り、敬遠と盛り上げて連続三振。9回表も先頭桧山のチャンスメーク、鳥谷スパッと送りバント、新井がむちゃくちゃ打ちそうな気配を出して粘りまくるも三振、ブラゼルも三振で勝ちはなし。9回ウラは球児が安心感のある締めで4時間ゲームおつかれさま。見てる方がこれだけ疲れるのだから、やっている方は大変だ。
やりようだとは思うけど、迷いながらも「やる!」「動く!」と決めてスパッとサインを出した時に結果が出たのは良かったと思う。そして打席の中でやるべきこと、「ムダジニしない」ができなかった時はちゃーんと点が入らなかったというのも和田監督と、タイガースの今後にとって良かったと思う。
そういう意味でナイスゲームだったと思うよ。鶴、ナベ、ナイスピッチ!俊介よう決めた!
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