2012.04.26 Thursday
S−Dの首位攻防戦がどっちも勝てずの引き分けの間に、タイガースが勝って半歩詰める。まだそんな時期じゃないが、そうやって順位やゲーム差に一喜一憂できるのは楽しい。不思議なことにドラゴンズにとっては神宮が苦手球場でなかなか勝てない。
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そういうのって思いこみも大きいと思うのだ。「気のせい」と言ってしまってはなんだが、スキーであっちはガケだから行っちゃいけないとか、ゴルフで左はOBだから打っちゃいけないと言われると意識しすぎてそうなっちゃう…そういう技術が未熟な自分が悪いって話はまたちょっと違うけど、上手くいかないイメージを鮮明に思い浮かべてしまうとロクなことはない。
大竹はタイガース苦手なのかな。久々復活の今年だが、イメージとしてはあのなんとも優しそうな顔が、タイガース戦ではいつも焦っているというか、すまなそうにしてるというか、そんな印象がある。今年、ジャイアンツ、ベイスターズ相手に7回までピシャリという投球をしているが、前回の序盤危険球退場に引き続き、メロメロ投球。この日は特に勝負球が甘くなる傾向が強かった。
カープ全体としても栗原がヒジ痛で離脱。もともと打線に元気がなかったがこの日もタイガースに2安打完封リレーを決められた。堂林の一発で勝ったとはいえ、前日も3安打だから、2日で5安打1点だけ。もちろんウチの投手陣がいいのもあるが、飲まれているようにも見える。
それもあって、見ていて楽な試合展開。初回、二死一二塁からブラゼル、続いて二死一三塁から金本に連続で一二塁間を破るゴロのタイムリーが出て2点先制。ここのところいいところでの凡打が続いていた両者だったので、チームの重苦しさがスキッと取れた。
その後は久保の快投ショー。とんとんとんとんいいリズム。コントロールと回転を意識した綺麗な直球を見せ、スライダーで誘い、フォークを振らせる。小宮山とのコンビもばっちり。押し込もうという意図の時には、140km/h台後半を計時していた。
途中で大量援護を受けて、スイスイの7回2安打ゼロ。完璧だった。
5回は、先頭マートン右中間突破三塁打から。内よりの直球だが、インサイドアウトのスイング軌道、右足右腕のパワーで押し込み飛距離を出す。上に巻き上がっていくような独特なフォロースルーになるが、これがマートンの思い描いている理想的な打球なのかもしれない。
無死三塁、平野は前進守備のショート梵の真正面に痛烈なゴロライナー。これを凡が裁けずセンター前タイムリーヒットで3−0。続く鳥谷、当たり弱めのセンター前ゴロヒットで平野は加速して三塁を狙う。丸が素晴らしい送球で際どいタイミングになるが、タッチ遅くセーフ!鳥谷も抜け目なく二塁を取っている。ほんの一瞬の勝負に勝ち、もし消極的な走塁をしていた場合と比較すると2コマも多く進塁する。お祭りのような気分を持ってくる素晴らしい走塁。これがこの試合の「最高に気持ちイイポイント」だった。
その後大竹KO、代わった江草が「えん罪ボーク」(いや、セットは静止してるでしょ?何がボークだったの?)で4−0、代打城島の仕事きっちりライト犠飛で5−0。勝負あった。
8回榎田、9回鄭も寄せ付けない内容の投球で快勝。タイガースナインは「マエケンだけ」という根拠なき自信をさらに深めたように見えた。
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