自称阪神タイガース評論家（跡地）

　とにかくいろんなことが良かったのだけど、チームに無言の圧力がかかり、一定の方向性が生まれ、力が結集していくこと、そしてその流れに乗って加速したり、反発したりするエネルギーが発生するであろう（まず間違いない）ことが楽しみだ。

　「超高校級」の呼び声高く、なぜかパにばかり抽選で獲られていった投手たちは大半が１年目から戦力になり、その後もバリバリ活躍している。そこまでの評判でなかった投手でも堂々と１年目に勝負ができている。阪神タイガースの藤浪投手だけ何年もかけて「改悪」してしまうワケにはいかない。

　高校生ドラフト堂上直の外れ１位だったＧ坂本は、１年目で一軍デビュー、２年目でフル出場している。2010ドラフトでくじ引きにかかったＭ伊志嶺翔大外野手は１年目から大活躍し、Ｓ山田哲人内野手は２年目の今年２６試合に出場している。Ｃ堂林は３年目で一軍デビュー＆フル出場。他の例についても、今度別の場所にでもまとめてみよう。
　とにかくドラフト上位の高校生野手はどの球団でも２，３年後には戦力にしている。「阪神タイガースの常識」は、「ＮＰＢの非常識」なのだ。北條を４年も５年も二軍暮らしにさせるようじゃ、まったくどうしようもないのだ。

　このドラフトの歓喜によって、球団経営陣からファンに至るまで、その思いと希望を一つにすることができたはずだ。その「総意」が球団を包み込む時、今いる選手たちも大きな風を受けることになる。くすぶってはいられないと感じる者、今の地位に安穏としていられないと感じる者、オレにも注目してくれとアピールする者、よく見れば楽しみな選手がいるじゃないかと気づく者、いろいろ出てくるだろう。

　というわけで、何度でも叫ぼう。どうせ２年後、３年後まで犠牲にし、さらにいつまでたっても体質改善できなくなるだけなんだから、西岡いらないよ。福留いらないよ。五十嵐いらないよ。新井兄より打てるかどうかわからんのだし、新外国人だっていらないよ。本日の結論はまたそこに戻ってきた。