自称阪神タイガース評論家（跡地）

（決勝）●ラミゴ（CPBL） 3 − 6 読売（NPB）○

主催地と関係ない国同士、仕方ないこととはいえ、まるで無人のようなスタジアムでの決勝は気の毒だった。でも、簡単に「やる必要がない」とはしないで、将来の発展に向けて工夫と努力を。
　ともあれ2012シーズンの試合は完全に終結、日本プロ野球、お疲れさまでした。

　まあ本当に次から次へとモヤモヤポイントを作ってくれる球団で、最近各紙をにぎわした「五十嵐に背番号５３を用意」は、モヤモヤどころかイライラ、ピリピリさせてくれる。

　タイガースを二度優勝させた男たち。間違いなくその代表的存在の一人である赤星憲広がつけた５３番。まだまだタイガースを引っ張って欲しかったのに、命にも関わるケガで無念の引退となってしまった。小さいけれどガッツがあって走れば全部セーフ。そんなマンガのキャラクターのようなスターを失ったショックは大きく、５３番は赤星の後継になる選手が出てくるまで取っておいて欲しい、いつのまにかそんな共通の願いができていた。

　しかし「赤星のような選手」がそうそう簡単に出てくるはずもなく、そろそろ「赤星に負けない活躍を期待する選手」に５３をつけてもらってもいいかな…ちょうどそんなタイミングで出てきた「五十嵐に５３」バナシ。もうこうなると、ファンが大事にしている「歴史」や「系譜」に対する思い入れや願いなど、まるで共有もしていなければ、気にする様子もないということがよくわかった。というより、常に考えが浅いのだろうと思う。

　五十嵐の実力については見てないので知らない。もちろんスピードタイプが掃いて捨てるほどいるアメリカより、日本の方がタイプ的には有利と言えるだろうが、他の例を見るまでもなく、基本は「日本で活躍できるヤツはアメリカでも活躍できる。逆もまた真」だろうと思う。ＭＬＢで活躍できていない盛りを過ぎた投手に過大な期待をするのは大きな疑問だ。

　阪神タイガース球団にとっての優先順位は、
（１）経営陣の立場
（２）新たに来てもらいたい実績とブランド力のある選手
（３）現在抱えている実績ある選手
（４）ファンの不満をテキトーに和らげる
（５）その他の雑事
…って感じに見えてしゃあない。