自称阪神タイガース評論家(跡地)

かつてブログ「自称阪神タイガース評論家」があった場所。
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動力源はベンチにあり
8回ウラ、1−2横浜リードで投手は三浦から川村へ。桧山ヒット、鳥谷送りバントで一死二塁。矢野は粘ったものの内野フライに倒れてツーアウト。
ここで場内アナウンス「横浜ベイスターズ川村投手1000投球回達成でございます!」ビジョンにも表示されて、場内からは暖かい祝福の拍手。記念のボールをベンチに返して小さく会釈する川村。良い雰囲気やなぁ…と思った川村さん、こっちも必死とはいえ、持ち上げといて突き落とすようなマネしてすまなかったねぇ(笑)。その後の連打で同点、逆転、三浦の勝ちを消して、クルーンの登板すっとばして、佐久本、加藤まで引っ張り出すハメに…。でも1000投球回は立派な記録だ。おめでとう、ありがとう(笑)。

これまで勝った2試合は打線爆発の大勝、勝てなかった3試合は接戦での競り負け。勝因は先発投手と打線、敗因はリリーフ投手とベンチワーク。ヒットを打ちながら得点できない試合展開はイヤな予感ぷんぷんだった。
3回ウラなんて、先頭鳥谷二塁打ではじまって、しかもヒットは合計3本出た(しかもそのうち1本は井川)のに無得点。ある意味「岡田マジック」(笑)。

今岡が「ミスター・チグハグ」。第1打席、良い当たりはセカンド真正面へ。第2打席は右中間へ。相手のもたつきを見逃さず三塁打にするも返してもらえない。第3打席は死球で出塁、二塁に進むも、鳥谷の中前ヒットじゃ三塁コーチにストップかけられ、結局生還できず。1点ビハインドとなってしまった第4打席は連日の「金本敬遠」後の打席、最高のアウトロー直球を投げ込まれ空振り三振。二死からの連打連打で大逆転お祭りムードの第5打席は、祭りの終わりを告げるショートゴロ(笑)。
さらに8回表二死二塁の守備では、なんでもない三塁ゴロを下がって捕ろうとして、捕り損ねて、急いで一塁に投げて、例のハーフバウンドで、さすがのシーツも掴み損ねて、ミットに当たって跳ね上がって、ボールを見失って、すかさず二塁ランナー一気に本塁突入するも、シーツギリギリでボール見つけて本塁で刺す…という、「欽ちゃん球団」ばりのトリックプレーを披露した(欽ちゃん球団見たことないけどw)。

矢野が「ミスターブレーキ」。あそこで矢野が走者を進めていれば、あそこで矢野に1本出ていればと言われまくる。まあ、そんな日もある。

「タイ記録イブ」の金本が攻守に活躍。追い込まれてから三浦が投じたインハイへの直球、明かなボール球を払うようにライト上の階へ。コースの厳しさの割りには、打球方向は右中間寄り。左の押し込みが強くなって、スイングが前に大きくなっているのか。飛距離もスゴイが、なんかまた高度な技術を見たような気がする。
もう1本、右中間を襲った素晴らしい「幻のタイムリー」があったのだが、センター小池のスーパープレーに阻まれた。あれは素晴らしかったね、拍手!
さらに7回表、連打を浴びた井川を救う本塁好返球。やや三塁よりにそれたが、ダッシュ良く突っ込んで、低く強い球を投げた。今日も明日も良い日になると良いね!

井川の調子はそれほど良くなかった。立ち上がりから直球、スライダーとも高かった。ただ、去年のように集中を欠いたり、TVゲームのことを考えたりすることはなく(知らんけどw)、打者と勝負していたので、浮いた球でフライアウトを取れていた。途中からスライダーが低めの良いところに沈むようになり、矢野がそのボールを軸にうまく組み立てた。率は低いが指にかかった低めの直球も時々決まった。
7回はアウトになっても良い打球がヒットになる不運もあったが、連打で逆転を許してしまった。食らいついてきたベイ打線を褒めるべきかな。でも、ああいうところでギアチェンジして、有無を言わせぬボールを放り込むような投手になって欲しいんだ。求めすぎか?いや、井川はそれくらい出来る子なんや!


8回ウラ、赤星のつなぎも、藤本の決勝打もそりゃ素晴らしい。でも「ここで1本」が出なくて悩んでいたチームに、それが出た後だったわけだから、楽な気分で打席に入れただろう。その「ここで1本」を打った林にこそ最大の賛辞を与えるべきだ。
初球のフォークを空振りした。インタビューで「初球から振って、調節した」と言った。バッターは振ることで多くの情報を吸収することができる。2球目、捕手はアウトローに外すよう求めていたが、直球は外いっぱいストライクゾーン内、林の一番好きな高めに入る。まったく迷いなくライナー性でセンター前へ。桧山のヒットから代走で入っていた中村豊の打球判断も素晴らしく、同点タイムリーとなった。開幕からの閉塞感を一気に解消する大きな1本。これを打てる心の強さを林は持っている。
レギュラーは、レギュラーを獲るだけのことをしたから今その地位にある。しかしベンチメンバーは、いつでもその地位を奪うつもりでいる。そして競争しながらも、お互いがチームの勝利に必要な力を高めている。今季のタイガースのエネルギー源はここにある。

Posted by torao at 09:36 | comments(7)
[野手]林
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GAORAの再放送を見てたんですが、1000投球回の記録達成時の和やかな雰囲気のあと、林・藤本で逆転され、降板する川村に花束が渡されるというシーンがなんとも残酷だなぁとw
中盤までの塁打数と得点の計算が合わないチグハグ攻撃は、記録だけ見ると何じゃコリャ?と思いますね。
林の初々しいお立ち台のヒーローインタビューは、乙女心にズキュンズキュン来たことでしょう。
ちょっとたどたどしい日本語が、大豊の「おいしいビールを飲んでくださーい」を思い出させたりも・・・w
| kaleido | 2006/04/08 10:00 AM |
去年のチーム成績を見ると,総引き分け5のうち,セ・リーグ相手の引き分けが3で,それが全部ベイスターズ戦でかつ三浦先発。成績は1勝3敗3分だから,「天敵」から「苦手」くらいまではもってきているが,やりにくい相手であることはまちがいない。二段モーション改造の影響を感じさせない,身上の粘り全開の投球だった。
8回まで三浦,9回クルーンだったら,井川の勝ちもなく,チャンスは作るがタイムリーが出ないもやもやも解消されないままだったかも。
川村投手がでてくると,なぜか「打てそう」と思える(笑)でも,やはりリンの一打の価値は実に大きい。
インタビューのビデオを見直し,サイトでリンのHMを繰り返し聞いてから寝たので,朝起きてもまだ「リンウェイツゥ! リンウェイツゥ!」の声が頭の中を巡っております(笑)

さて,井川-三浦の投げ合いも中盤すぎまでテンポがよかったが,D×Gの川上-上原はそれを上回る党首選(ってそれは民主党や)
「こういう試合をしていればファンはついてきてくれる」という上原のコメントにも一票(笑)
| おかぼん | 2006/04/08 10:17 AM |
とりあえずエース対決に勝ててよかったです。
中村豊も、前の試合では走塁判断に躊躇する姿が心配でしたが、安心させてくれました。

桧山が突破口を開き、林が同点タイムリー。
ライトは3つ巴の争い。
逆転タイムリーは、これまた熾烈なセカンド争いの藤本。
サード・今岡にも強力なライバルを当ててポジション争いをさせましょう。
えーっと、ライバル、ライバル…
片岡?マエチュー?
争いにならないような…(笑)
早く高橋勇丞や前田大和が挑戦してこないかなぁ。
| grayghost | 2006/04/08 10:21 AM |
今季のタイガースのエネルギー源はここにある。
ホンマですよね〜 少しでも気を抜いたプレーをすると 後ろから飛びつかれ追い抜かれるとゆう緊張感がチーム全体に漂っているような気がします。(90年代を知ってる者からすれば、ホンマに嬉しいかぎりです。)

今日、明日の金本の記録達成の瞬間を考えると 朝から心臓バクバクです。(本人ちゃうのに何でやねん! 笑 )  

| でんまん | 2006/04/08 12:00 PM |
8回、先頭打者の桧山に注目してました。黒田、三浦とエース級が続いていたとはいえ、そこまで4−0、3−0という状態で迎えた4打席。もしや代打もありえた場面。桧山にとっては“晴れ用”メンバーの座を維持するためには、凡退は許されなかったはず。
岡田監督はファンよりずっと辛抱強い人だ。ゆえにファンの不信を買うことも多いのだが。調子が出ないから代えるのか、調子がでるまで辛抱するのか。岡田監督は後者を選択するケースが多いように思う。桧山のその前の第三打席のファーストゴロに、予兆を感じ取っていたのかもしれない。第四打席のヒットで一番胸を撫で下ろしたのは、桧山本人よりも岡田監督だったのかもしれない。
桧山、ナイスバッティング!

これで“意地っ張り”岡田監督も心置きなく、今日の6番打者を動かせるはず。(あとは矢野だけが・・・)
| いわほー | 2006/04/08 12:19 PM |
林威助!林威助!!最高でーーす!お立ち台での笑顔良かったですねぇ。
タイムリー欠乏症のもやもやも、とりあえず解消したし、今岡さんにはだぁ〜れも打たん時に一発打ってもらいましょか!
そして、明日。金本さんの世界記録も楽しみです。先日の広島戦の雨のおかげで日曜にずれ、日曜のチケットを持っていた我が家はサイコー!!です。(今日の達成を期待してた人にはゴメンなさい)目の前でお祝いできて光栄です!ぜひ勝って兄貴も笑顔で世界記録祝って欲しいですね。
| meoto.tora | 2006/04/08 12:49 PM |
最近、投手が良くて試合時間が短いね。

to kaleidoさま
川村はまだビジターで良かったですよね。ホームであれやっちゃうと厳しいですね。あ、金本…。でも金本のは試合終了後だから、まあどんな状況でも良いっちゃあ良いんですけどね。勝った方が良いに決まってるけど。
林も井川もカワイかったね(笑)。

to おかぼんさま
そう考えると、あそこで川村をはさまなければいけない状況を作った、点にはできなかったけれども、ピンチの連続で疲弊させたということが勝ちを呼んだとも言えるんでしょうかね。いずれにせよ、際どい勝負で、「林カード」の威力が効きましたね。
短い試合はつまらない…と言う人もいますが、ダラダラ試合よりはぜんぜんマシ。実力派同士の党首選、大賛成ですよ(笑)。

to grayghostさま
本来今岡のライバルは関本なんでしょうね。二塁藤本のライバルはもっと若くて、もっと脚力のあるのに出てきて欲しいところです。今岡もあんな調子が続いたら…でしたが、今日はさっそく上げて来ましたね。さすがです。

to でんまんさま
去年はブルペンにエネルギー源を感じましたが、今年は「出られない野手」ですね。これはすごく健全で良いことだと思います。
はっきり言って、金本の打席は、打つ打たないはどうでも良くて、「ぜったい当てるなよ」に意識が集中してしまいます…。はやく何事もなく過ぎて欲しい…。

to いわほーさま
桧山は、オープン戦を通じてレギュラーを掴みました。岡田監督はそういう「合意事項」みたいなものをかなり尊重しますね。その特権を剥奪するのにも、プロセスを踏んでから。現状は、濱中の調子が良くても、まだ「レギュラー桧山」が得た権利分は消化してないという考え方なんでしょう。ただあれこれ言いながら、結局「右左」になってしまうような気もして、もしそうなったら、ちょっとイヤな感じですね(笑)。

to meoto.toraさま
まさに今日が誰も打たん時の今岡でしたね(笑)。アニキにおめでとう言えていいな。
| torao | 2006/04/08 8:09 PM |

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