2006.06.10 Saturday
いつのまにかドラゴンズにチーム防御率No.1の座を奪われ、12球団唯一の2点台。打線の方はお世辞にも繋がっているとは言えないが、効果的な加点、お得意の劇的な勝利が出始めて、勢いが感じられる。気合入れて、しっかり追っていかないと、あっという間に離されるよ。
前日のフェンスキックで赤星が捻挫をしたとのことで、この日1番には鳥谷が、センターにはスペンサーが入った。ここ数試合で、ダイビングの時に体を打ちつけたり、ヒザに死球を受けたり、痛いことが続く。様子見ということだが、抹消するのもアリだと思う。もともと悩みこむ性格のところへ、選手会長という役もあって、心身ともに疲れているのだろう。なーんだ、自分がいなくても世界は回るのか、しかし、それじゃ悔しいぞ!という気分にさせるのも良いんじゃないか。
そんなこと言って、赤松を見たいだけだろって?シーっ!言うな!(笑)
松坂のような「大きな存在」になると、登板試合というだけで重圧が生まれる。相手には「なかなか点が取れない」という重圧になり、反面味方にも「勝たなければいけない」というプレッシャーになる。また、タイガースの相手チームは、リリーフ陣が普通じゃないということを十分わかっているので、なおのこと中盤までにリードしなければいけないという圧力も感じる。さらに戦場は敵地、その心理的重圧が倍にも10倍にもなる。
この試合前半は圧力のかけあいが見事な均衡を見せていたが、そのバランスが崩れた瞬間、今までがウソのように片側の力は霧散してしまった。極端な話、1−2も1−10も、その本質は変わらないと思う。
1回ウラ、一死一三塁のチャンスで、金本の一打が6−6−3の併殺になる。一二塁間を破るべきものが、ほんのわずかに差し込まれただけ。ここは4番としてフルスイングが求められる場面なので、この結果は仕方ない。多彩な投球術を持つ松坂は、この回の攻撃でタイガース打線の直球狙いを嗅ぎ取り、変化球中心の組み立てに変える。
打たれながらも粘り強く投げるのは一昨年の下柳に近い。去年はどの球も凄まじい制球でビタビタ決まっていたが、今年はそこまでいっていない。この日の場合は、シュートが真ん中に集まってしまった。
3回表一死一二塁。L2番片岡がアチャー、センターオーバー…スペンサーが真後ろを向いて走る…ジャンプ…捕った!そのままフェンスにぶつかって、倒れ込む時も華麗に受け身をとって、すぐさま返球。これはナイスプレー!大いに士気が高まる最高の守備だった。
そんなプレーがあったから、タイガースに流れが来る。
先頭の矢野はストレート待ちをしていたが、変化球が続くのでアジャストし、左前ヒット。下柳がカンペキに送って、1番鳥谷。追い込まれた後の内角の抜き球、タイミングをずらされても、さらに間をとって詰まりながらも左手で強く押し込み左前へのタイムリー。どうしても欲しかった先制点、最後まで守るべき1点を奪った。この直後、藤本がセーフティバントを試みるもファール。次の球はバントの構えからボール、その次でポップ。この1球目のセーフティがもし決まっていたら…松坂完全攻略できたかもね。「鱈」も「鴨」も意味ないけど(笑)。
4回表も見ごたえがあった。一死一塁から中村の三遊間を抜こうという当たり、鳥谷はドンピシャの横っ飛びで好捕すると、なんとか二塁へ送球、際どいタイミングでアウトにする。その後また、二死一二塁とピンチになって、細川の左前ヒット、二塁走者中村三塁を回る丸いけれど足は速い、金本ダッシュ良く掴んで、バックホーム!ちょっと一塁寄りにそれたが、矢野上手くタッチしてアウト!同点を防いだ。
と、まあここまでは見所満載。面白い試合だったね。ただ今思えば、松坂の重圧に対して、チーム全体がいっぱいいっぱいだったなぁ…と。しかしそれでもこの1点を守り抜くか、あるいは同点にされても、松坂かその次に出てくる投手から1点取るまで、守り切らなきゃいけなかったのだ。打たれそうな打者は巧みに逃げながら、怖がらずに塁を埋めてでも、しのぎ切らなきゃ勝機はなかった。そういう意味では5回、二死二塁から中島に打たれた同点打は軽率に感じたし、7回一死二塁から上田守備走塁コーチ(背番号85)に打たれた逆転二塁打も拍子抜けするほど簡単にやってしまったように思う。そのいずれもが、この日一番制球の悪かったシュートを打たれたということが、さらにそう思わせるのだ。
また、「今年は7回まで」と決めたにしても、状態の良くない下柳を引っ張りすぎた感は否めない。怪物松坂に対して、どうすれば勝てるかを見失っていたように思う。
前日のフェンスキックで赤星が捻挫をしたとのことで、この日1番には鳥谷が、センターにはスペンサーが入った。ここ数試合で、ダイビングの時に体を打ちつけたり、ヒザに死球を受けたり、痛いことが続く。様子見ということだが、抹消するのもアリだと思う。もともと悩みこむ性格のところへ、選手会長という役もあって、心身ともに疲れているのだろう。なーんだ、自分がいなくても世界は回るのか、しかし、それじゃ悔しいぞ!という気分にさせるのも良いんじゃないか。
そんなこと言って、赤松を見たいだけだろって?シーっ!言うな!(笑)
松坂のような「大きな存在」になると、登板試合というだけで重圧が生まれる。相手には「なかなか点が取れない」という重圧になり、反面味方にも「勝たなければいけない」というプレッシャーになる。また、タイガースの相手チームは、リリーフ陣が普通じゃないということを十分わかっているので、なおのこと中盤までにリードしなければいけないという圧力も感じる。さらに戦場は敵地、その心理的重圧が倍にも10倍にもなる。
この試合前半は圧力のかけあいが見事な均衡を見せていたが、そのバランスが崩れた瞬間、今までがウソのように片側の力は霧散してしまった。極端な話、1−2も1−10も、その本質は変わらないと思う。
1回ウラ、一死一三塁のチャンスで、金本の一打が6−6−3の併殺になる。一二塁間を破るべきものが、ほんのわずかに差し込まれただけ。ここは4番としてフルスイングが求められる場面なので、この結果は仕方ない。多彩な投球術を持つ松坂は、この回の攻撃でタイガース打線の直球狙いを嗅ぎ取り、変化球中心の組み立てに変える。
打たれながらも粘り強く投げるのは一昨年の下柳に近い。去年はどの球も凄まじい制球でビタビタ決まっていたが、今年はそこまでいっていない。この日の場合は、シュートが真ん中に集まってしまった。
3回表一死一二塁。L2番片岡がアチャー、センターオーバー…スペンサーが真後ろを向いて走る…ジャンプ…捕った!そのままフェンスにぶつかって、倒れ込む時も華麗に受け身をとって、すぐさま返球。これはナイスプレー!大いに士気が高まる最高の守備だった。
そんなプレーがあったから、タイガースに流れが来る。
先頭の矢野はストレート待ちをしていたが、変化球が続くのでアジャストし、左前ヒット。下柳がカンペキに送って、1番鳥谷。追い込まれた後の内角の抜き球、タイミングをずらされても、さらに間をとって詰まりながらも左手で強く押し込み左前へのタイムリー。どうしても欲しかった先制点、最後まで守るべき1点を奪った。この直後、藤本がセーフティバントを試みるもファール。次の球はバントの構えからボール、その次でポップ。この1球目のセーフティがもし決まっていたら…松坂完全攻略できたかもね。「鱈」も「鴨」も意味ないけど(笑)。
4回表も見ごたえがあった。一死一塁から中村の三遊間を抜こうという当たり、鳥谷はドンピシャの横っ飛びで好捕すると、なんとか二塁へ送球、際どいタイミングでアウトにする。その後また、二死一二塁とピンチになって、細川の左前ヒット、二塁走者中村三塁を回る丸いけれど足は速い、金本ダッシュ良く掴んで、バックホーム!ちょっと一塁寄りにそれたが、矢野上手くタッチしてアウト!同点を防いだ。
と、まあここまでは見所満載。面白い試合だったね。ただ今思えば、松坂の重圧に対して、チーム全体がいっぱいいっぱいだったなぁ…と。しかしそれでもこの1点を守り抜くか、あるいは同点にされても、松坂かその次に出てくる投手から1点取るまで、守り切らなきゃいけなかったのだ。打たれそうな打者は巧みに逃げながら、怖がらずに塁を埋めてでも、しのぎ切らなきゃ勝機はなかった。そういう意味では5回、二死二塁から中島に打たれた同点打は軽率に感じたし、7回一死二塁から上田守備走塁コーチ(背番号85)に打たれた逆転二塁打も拍子抜けするほど簡単にやってしまったように思う。そのいずれもが、この日一番制球の悪かったシュートを打たれたということが、さらにそう思わせるのだ。
また、「今年は7回まで」と決めたにしても、状態の良くない下柳を引っ張りすぎた感は否めない。怪物松坂に対して、どうすれば勝てるかを見失っていたように思う。