自称阪神タイガース評論家（跡地）

乗り切れないチームのムードを一新すべく大胆に起用された。赤松はその期待に見事に応え、四度の守備機会と、２番にもかかわらず四度しか回らなかった打席を、何の怪我もなく無事に勤め上げた。この赤松リフレッシュ大作戦の効果は、少し時間をおいて現れるため、この日、表面的には何も起こらなかったが、地中深くマグマを燃えたぎらせるには十分だった。6/11も引き続きスタメン起用＆レーザービームで本塁補殺＆３安打＆サイクル盗塁（二盗、三盗、本盗）が予定されている。

赤松に代わって抹消されたのは藤原だった。基本的にこの選択は間違っていると思う。スタメン起用１試合、強烈な売り物がないだけに、貴重なチャンスでバントを決められなかったのが悔やまれる。ふざけるな！と怒りのパワーを増幅して、また上がって来い！


またしてもワンサイドゲームになってしまった。先発安藤は普通の出来だと思っていたので４回のダダ崩れは想定外だった。それまで丹念に外角低めに集めていたコントロールがみるみる破綻していく。マジメ一辺倒だったお父さんが、つまらぬ女遊びを覚えて一気に家庭崩壊まで突っ走ってしまったようなダメっぷりだった。
前日は細川が十数球粘ったところから下柳が乱れたが、この日も４回二死一塁での栗山の粘り、繋ぎのヒットから。外低め狙いを続け、それをファールの根比べに負けて、甘く入ったところを打たれた。コントロールが良いということを、打者を打ち取ることに使えていないという印象が残る。バッテリーに四隅と緩急を使う心のゆとりがあれば、ここまでの崩壊はないはず。関係者総出で安藤の再生作戦を考えてやらないと危ないよ。


まあ、それにしても、いい加減にせーよと言わざるを得ない攻撃。５回ウラ金本のＨＲで１点返し、なお濱中、今岡の連打で無死一二塁。この好機を生かし、６−３まで盛り返せばどうにでもなった試合だが、そりゃそうなるわいの関本ゲッツーで後続なく。「全員クリーンアップ」打線は、「Ｇ崩壊」と同じ道。関本＆藤本の姿勢と結果が気になるが、それをただ放置するばかりの首脳陣の考えが知りたい。
この２試合、試合展開のポイントになったのが、ファールで粘った打席。脇役と目されるライオンズの打者が、イヤらしい食いつきで、投手を心身共にガックリとさせて、主力打者が一気に攻略する様子を目の当たりにして、それでも何も学ぶところがないのなら寂しい限りだ。特に赤松、関本ら脇役陣には、試合の流れというものについて、よーく考えて欲しいと思った試合だった。