2009.12.31 Thursday
さすがに野球界も特に大きなニュースなし。「ソフトバンク・新垣、杉内夫人の妹と入籍(サンスポ)」と「井端 新婚旅行は『寝てばっかり』(スポニチ)」がちょっと想像力をかき立てたくらいかな(笑)。
そんなこんなで無理矢理今年を振り返ったりすると、オフに赤星引退とか城島入団という電撃的な出来事があったけれど、タイガースとしては「クラシリにも出られない4位」という、「低迷のシーズン」で片付けられてしまうような年だった。特に、爽やかで穏やかな真弓新監督が、爽やかで穏やかな負けっぷりを見せたことへの苛立ちと絶望感が今季を支配していたように思う。
しかし!いつでも明日への希望を失わず、常に知恵を絞って、迷える仔虎たち(含む自分)の精神を安定させていくのがこのブログの使命なのであるからして、大晦日の今日も、そうあるのだ。まずやるべきことは、歴史に学ぶことやね。岡田前監督が03年Vの星野タイガースを引き継いで、4位撃沈スタートを切った04年の暮れ、05年正月の自記事を読み返す。
ざざーっと斜めに読んで見て、このオフに岡田監督が抜本的なチーム改革を行ったことを今さら思い出す。中継ぎで実績をあげた久保田をクローザーに抜擢、ケガがちだった藤川を中抑えに起用すると明言。抑え役だったウィリアムスと合わせ3人の抑えを設計した。この時点でまだ久保田、藤川の可能性は未知数に近かったが、実に見事だった。同時にセットアッパーの安藤をエース候補として先発に回している。
攻撃では、絶対の信頼を置く4番金本の後に5番今岡を置き、打点王を獲らせるとぶち上げる。その年を最後に…となってしまったことは残念だが、147で打点王に輝いた。これもまた「絵に描いた餅」を現実にしてしまった。
でも、その04年オフの段階で、岡田監督に対する信頼感はどうだったか。あの時、選手たちと岡田内閣との関係はどう見えていたか。それも思い出してみたい。
05年目の一発目の記事(1/3)。
指導者としての岡田監督の評価は、この一年で地に落ちたと言って良い。掲載される監督談話は前任者と比較され、ファンから完全に「ダメ出し」された。本当にそうだったのだ。虎ファンが集まる飲み会では、自虐的に「そらそうよグフフ」で盛り上がるしかなかったのだ。談話や采配だけでなく、立ち居振る舞いまで前任者と比較され、酷評に次ぐ酷評にさらされていたのだ。
でもこの記事にあるように、岡田監督は開き直って本当の自分をさらけ出した。
阪神を愛するファンのために、阪神が好きでたまらない選手たちを率い、阪神とともに生きたきた岡田彰布は全力で戦いますこの一言に、よしもう一度、岡田監督を応援しよう、失敗を大目に見ようという気になった。そういう気持ちで臨んでいるのなら、一度くらいの失敗で烙印を押すのはやめようという気になった。
来年の真弓監督にも大いに期待したい。しかしそのためには、本当の自分をさらけ出すこと。自分のやりたい野球をするために、誰に遠慮することなく、改革を断行すること。前任者に学ぶべきは、テクニカル面ではなく、失敗から立ち上がったプロセスだと思う。
以上で09年の「自称阪神タイガース評論家」は終わり。10年もたいして変わらず継続の予定。でもひょっとしたら超大型改革もあるかも。良いお年を!